スチコンの業務用の使い方を現役厨房メーカー社長が徹底解説!!

スチームコンベクションオーブン、通称「スチコン」は、飲食業界や給食施設、食品加工の現場などで幅広く活躍している業務用厨房機器です。

蒸気(スチーム)と熱風(コンベクション)を組み合わせて調理ができるため、焼く・蒸すなど、多様な調理方法を1台でこなせます。

しかし、「スチコンを導入したけれど使いこなせていない」「どんな料理に活用できるのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?

本記事では、スチコンの基本的な使い方や活用方法、さらにはスチコンで作れる料理まで厨房機器メーカーの社長が詳しく解説していきます。

スチコンを最大限に活用し、厨房業務を効率化しましょう。

また、「スチコンをとにかく早く導入したい!!」という方は、サブスクキッチンがおすすめです。

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目次

スチコンとは?何ができる?

スチコンは、スチーム(蒸気)とコンベクション(熱風)を組み合わせた業務用調理機器です。

これにより、従来のオーブンや蒸し器では難しかった「しっとり感」「パリッとした焼き上がり」「均一な火入れ」などを実現できます。

スチコンの主な機能

スチーム調理(蒸す):野菜の蒸し調理やプリン、茶碗蒸しなどに最適
コンベクション調理(焼く):パンや焼き菓子、ロースト料理に活用
コンビ調理(蒸し焼き):鶏肉や魚のジューシーな焼き上がりを実現
低温調理:肉の柔らかさを保ちつつ調理が可能

スチコンは、単なるオーブンや蒸し器の代わりではなく、1台でさまざまな調理が可能な高機能機器です。

そのため、飲食店の厨房だけでなく、病院・福祉施設の給食や、食品加工場でも活用されています。

スチコンの使い方 3つの基本

スチコンを正しく活用するためには、基本的な使い方を押さえることが重要です。

レストランや厨房でよく使われる調理器具で、蒸気と熱風を巧みに使って、食材を均一に美味しく調理します。

スチコンを正しく活用するためには、その基本的な使い方を理解し、料理や食材に合わせた設定を行うことが非常に重要です。

スチコンの特性を最大限に活かすために、以下の2つの基本的な使い方を押さえておきましょう。

モードを理解する

スチコンには、料理の仕上がりを左右する重要な3つのモードがあります。

これらのモードを使い分けることで、料理を理想的な仕上がりにすることができます。

それぞれのモードには独自の特徴があるので、食材や料理法に応じて適切なモードを選びましょう。

スチームモード(蒸気モード)

スチームモードは、約100℃前後の蒸気を使って食材を加熱します。

このモードは、特に繊細な食材の調理に適しており、野菜や魚、蒸し料理などをやさしく調理するのに最適です。

蒸気によって食材の水分が保持され、乾燥を防ぎながら、食材の栄養素や風味をしっかりと閉じ込めることができます。

また、蒸し料理だけでなく、温野菜やお米の調理にも向いています。

コンベクションモード(熱風モード)

コンベクションモードは、乾燥した熱風を循環させて調理を行うモードです。

熱風を使うことで、食材に焼き色をつけることができます。

熱風によって表面がパリッと仕上がるため、グリル料理やパンの焼成などに適しています。

また、焼き時間を短縮したい時にも便利です。

コンビモード(スチーム+コンベクション)

コンビモードは、蒸気と熱風を組み合わせて使うモードです。

これにより、ジューシーさを保ちながらも香ばしく仕上げることができます。

特に、肉や魚、ロースト料理などの調理に効果的で、食材内部の水分を逃さず、外側をしっかりと焼き上げることができます。

コンビモードを使うと、食材の旨味を引き出し、しっとりとした仕上がりを実現できます。

スチコンを効果的に使用するためには、これらのモードを適切に使い分けることがカギとなります。

料理の種類や仕上がりのイメージに応じて、最適なモードを選ぶようにしましょう。

適切な温度設定

スチコンの大きな特徴は、細かく温度設定ができる点です。

温度設定を正しく行うことで、食材の持ち味を最大限に引き出すことができます。

低温(50〜100℃):低温設定は、じっくりと時間をかけて火を通したい料理に適しています。例えば、低温調理や、肉を柔らかく仕上げる場合に効果的です。温度設定を正しく行うことで、食材の持ち味を最大限に引き出すことができます。

中温(120〜160℃):中温設定は、蒸し焼きや温め直しに便利な温度帯です。この温度帯では、食材に均一に熱が通り、しっかりと火が通りつつも、乾燥しすぎることなく美味しく仕上がります。

高温(180〜250℃):高温設定は、焼き色をつけたり、表面をパリッと仕上げたい場合に適しています。例えば、グリルやパンを焼くとき、また揚げ物の仕上げに使用します。この温度帯では、食材の表面が素早く加熱されてカリッと仕上がり、食欲をそそる香ばしい風味を引き出します。

温度設定を調整する際には、食材や料理の種類に応じて適切な温度を選ぶことが大切です。適切に設定することで、食材の食感や風味を最大限に引き出すことができます。

スチコンを使いこなすコツ

スチコンは高機能な調理機器ですが、最大限に活用するには使い方のコツを押さえておくことが重要です。

ここでは、スチコンを効果的に活用するためのポイントをご紹介します。

温度・湿度の調整を活用する

スチコンの最大の特徴は、温度と湿度を細かく調整できる点です。

蒸し料理には高めの湿度を設定し、焼き料理には適度なスチームを加えることで、食材の水分を保ちながら調理できます。

低温調理を活用すれば、肉や魚を柔らかく仕上げることも可能です。

予熱と食材の配置を工夫する

スチコンを使用する際は、調理前にしっかり予熱を行いましょう。

また、食材を詰め込みすぎると熱が均等に伝わらないため、トレイの間隔を適度に空け、熱風やスチームが循環しやすいように配置することが大切です。

オートメニューを活用する

最近のスチコンには、ローストチキンや焼き魚、パンなどのメニューに適した温度や湿度を自動設定するオートメニュー機能が搭載されています。

特に、人手不足で調理のばらつきを防ぎたい場合や、作業を効率化したい現場では、この機能を積極的に活用するのがおすすめです。

定期的なメンテナンスを行う

スチコンの性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

特に、スチーム機能を頻繁に使用する場合は、給水・排水系統の清掃を怠ると故障の原因になります。

また、庫内の油汚れや焦げつきを放置すると調理中に煙や異臭が発生するため、こまめに掃除を行い、メーカー推奨のクリーニングを実施しましょう。

スチコンの様々な活用方法

スチコンは、業態や調理の目的に応じてさまざまな活用方法があり、飲食店から給食業、製菓業まで幅広いシーンで導入されています。

従来の調理器具では難しかった温度や湿度の細かいコントロールが可能になり、料理の品質向上や作業の効率化に大きく貢献します。

ここでは、具体的な活用例をご紹介します。

飲食店での活用

レストランやカフェでは、スチコンを活用することで、調理時間の短縮や品質の安定化が可能です。

例えば、ローストビーフやグリルチキンの調理にスチコンを使用すると、ジューシーで均一な焼き加減が実現できます。

給食・仕出し業での活用

大量の料理を一度に調理できるスチコンは、給食センターや仕出し弁当業者にとって欠かせない存在です。

一度に数百食を調理することができ、調理の効率化と衛生管理の向上に役立ちます。

ベーカリー・製菓業での活用

スチコンのコンベクションモードを使えば、焼き菓子やパンの焼き上がりを均一にすることができます。

また、スチームを適度に加えることで、しっとりとした仕上がりにも調整可能です。

業務用スチコンを買う前に考えること

スチコンはその機能性や性能の高さから、厨房業務において非常に重要な役割を果たしますが、同時に高価な機器でもあります。

購入する前にしっかりと考慮すべきポイントを押さえ、導入後の活用を最大化するためには、慎重な検討が必要です。

業務用スチコンを買う前に考えること

  1. 設置スペースの確保
  2. 設置場所の広さ
  3. 換気設備

3つの項目をしっかり確認し、最適な選択をしましょう。一つづつ詳細をご紹介致します。

設置スペースの確保

スチコンを導入する際には、まず設置場所のスペースを十分に確保する必要があります。

スチコンは一般的に大型の機器であり、そのサイズはメーカーやモデルによって異なりますが、広めのスペースが求められることが多いです。

設置場所の広さ

スチコンを設置する場所が、機器のサイズに対応できる広さがあるか確認しましょう。

機器の横や背面には換気や通気のためのスペースも必要です。

調理中に機器が熱を発するため、周囲に十分な余裕を持たせることが大切です。

換気設備

スチコンの運転中に発生する熱や湿気を効率よく排出するためには、適切な換気設備が必要です。

換気が不十分だと機器の故障を引き起こすことがあるため、設置場所の換気が整っているかどうかを確認しましょう。

電源設備の確認

スチコンは電力を多く消費する機器です。

そのため、設置場所には十分な電源容量が確保されているかも確認しましょう。必要に応じて、電気工事が必要となる場合もあります。

スチコンをスムーズに使用するためには、設置スペースや設備の確認が欠かせません。

購入前に、設置スペースや設備を十分に確認することなど、これらの点をしっかりとチェックしておきましょう。

メンテナンスと清掃のしやすさ

スチコンを長期間使い続けるためには、日々のメンテナンスと清掃が欠かせません。

特に厨房機器は衛生面が重要なため、使用後の清掃がしっかりと行えるかどうかを考慮することが必要です。

自動洗浄機能の有無

多くのスチコンには自動洗浄機能が搭載されているモデルがあります。

この機能を活用すれば、日々の清掃作業を大幅に簡略化することができ、厨房スタッフの負担を軽減できます。

特に忙しい時間帯や多忙な業態では、この機能は非常に有用です。

清掃のしやすさ

自動洗浄機能がない場合でも、スチコンが掃除しやすいデザインであるか確認することが重要です。

例えば、取り外し可能な部品やトレイ、平坦で汚れがつきにくい表面処理が施されていることが求められます。

定期的なメンテナンスを行うことで、スチコンの性能を最大限に活用できるため、清掃やメンテナンスの手間を減らせる機種を選ぶことがポイントです。

レンタルやサブスクの利用

スチコンをレンタルやサブスクサービスを利用して導入することも一つの選択肢です。

レンタルやサブスクの場合、初期費用を大幅に抑えることができ、機器の交換や修理も含まれることが多いため、予算を気にせずに高性能なスチコンを利用できます。

また、「サブスクキッチン」を利用すれば、スチコンの他にも厨房機器の最新モデルを手軽に導入でき、メンテナンスや清掃もサービスに含まれているため、故障を気にせず使用することができます。

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スチコンでできる料理

スチームコンベクションオーブン(スチコン)は、蒸す・焼くといったさまざまな調理ができる万能な厨房機器です。

従来の調理方法と比べて、食材の持ち味を活かしながら、よりヘルシーかつ効率的に料理を仕上げることができます。

ここでは、スチコンを活用して作れる代表的な料理をご紹介します。

ヘルシーな蒸し料理

スチコンのスチーム機能を活かせば、油を一切使わずに食材を加熱できるため、カロリーを抑えながらも素材本来の味を引き出すことができます。

例えば、野菜のスチーム調理では、ビタミンやミネラルなどの栄養素が逃げにくく、色鮮やかでシャキシャキした食感に仕上がります。

ブロッコリーやアスパラガス、にんじんなどの野菜をスチーム調理すると、甘みが引き立ち、シンプルな味付けでも十分に美味しくなります。

また、蒸し魚もスチコンなら簡単です。白身魚をスチームでじっくり加熱すれば、しっとりと柔らかく仕上がり、パサつくことなくふっくらとした食感が楽しめます。

さらに、香味野菜やハーブを添えたり、中華風のタレをかけたりすることで、さまざまなアレンジも可能です。

しっとりジューシーな肉料理

スチコンは、肉を柔らかくジューシーに調理するのにも適しています。特にローストチキンやローストビーフなど、大きな塊肉の調理には最適です。

一般的なオーブン調理では、肉が乾燥しやすくなりますが、スチコンならスチームを加えながら焼き上げるため、肉の水分を逃がさずにしっとりと仕上げることができます。

例えば、ローストチキンは皮はパリッとしながらも、肉の内部はジューシーに。ローストビーフも、低温スチームでじっくり火を通すことで、ムラなく均一なピンク色に仕上がります。

さらに、スペアリブや煮込み料理などにも活用できます。スチコンを使えば、短時間で肉を柔らかくし、味をしっかり染み込ませることができるため、調理の時短にもつながります。

焼き菓子やパン

スチコンは、スチーム機能を利用して焼き菓子やパンの仕上がりを格段に向上させることができます。

通常のオーブンでは、庫内の湿度をコントロールすることが難しく、パンの表面が乾燥しすぎたり、焼きムラが生じたりすることがあります。

しかし、スチコンならスチームを適度に加えながら焼き上げることで、外はカリッと、中はしっとりふんわりとした理想的な食感に仕上げることが可能です。

例えば、フランスパンなどのハード系のパンは、スチームを加えることで表面がパリッとしながらも、内部はモチモチとした仕上がりになります。

また、シュークリームのシュー生地もスチコンで焼くと、適度な湿度のおかげでふっくらと膨らみやすくなります。

焼き菓子では、スポンジケーキやパウンドケーキなどが均一にふんわりと焼き上がり、パサつきを防ぐことができます。

スチコンを活用すれば、お店やカフェのような本格的なパンやスイーツ作りも自宅や業務用厨房で手軽に実現できます。

おすすめのスチコン

スチコンにはさまざまな種類があり、用途や規模に応じて最適な機種を選ぶことが重要です。

ここでは、飲食店や給食業、ベーカリーなど、それぞれの業態に適したスチコンの特徴をご紹介します。

RETIGO Blue Vision

プロのキッチンには、高いスキルを持つシェフだけでなく、高性能な調理機器も不可欠です。

RETIGOのプロフェッショナルコンビオーブンは、直感的な操作性と優れた断熱性を兼ね備え、快適な調理環境を提供します。

RETIGO Blue Visionは、最高級モデルのコンビオーブンで、厳しい要求に応える高機能設計を誇ります。

直感的に操作可能な8インチのコントロールパネルを備え、多彩な調理方法に対応可能です。

自動クリーニング機能と高精度な温度管理を備え、常に安定した高品質な仕上がりを提供し、省エネ性能にも優れています。

安全性と衛生面にも配慮され、長期的なコスト削減に貢献する賢い投資となります。

RETIGO Blue Visionを詳しく見る>>

ラショナル iCombi Classic(電気式) iCombiClassic10-2/1-E

強力なスチーム発生装置により、庫内の温度と湿度を安定させ、最適な調理環境を実現します。

短時間で食材の栄養素や風味を保ちながら、理想的な食感に仕上げます。

新開発のスチーム制御により、デリケートな食材の乾燥を防ぎ、優しく調理します。

常に清潔な環境を維持し、プロの料理作りをしっかりサポートします。

ラショナル iCombi Classic(電気式)を詳しく見る>>

FMI ウノックス スチームコンベクションオーブン CHEFTOP 電気式 XJVL-2021-DPRS

アダプティブクッキング機能により、調理経験に関係なく常に最適な仕上がりを提供します。

異なる調理時間の食材を同時に仕上げる「同時仕上げ機能」も搭載。

クラウド管理「DDC」を活用すれば、遠隔での稼働状況確認やレシピの共有が可能です。

また、初心者でもプロの技術を再現できるため、高い評価を受け、非常に人気のある高機能スチコンです。

FMI ウノックス スチームコンベクションオーブンを詳しく見る>>

まとめ

スチコンを活用することで、ヘルシーな蒸し料理、しっとりジューシーな肉料理、そして本格的なパンや焼き菓子まで、多彩な料理を簡単に作ることができます。

従来の調理方法と比べて、食材の旨みや栄養を最大限に引き出しながら、時短や効率化も実現できるのがスチコンの大きな魅力です。

業務用だけでなく、近年では家庭向けのモデルも増えており、幅広い場面で活躍しています。

もし「スチコンを活用してみたいけれど、導入コストが気になる」「試しに使ってみてから導入を検討したい」とお考えなら、「サブスクキッチン」を使用してみてはいかがでしょうか。

初期費用を抑えながら最新のスチコンを活用できるため、飲食店やキッチン事業を始める方にも最適なサービスです。

スチコン以外の製品や、厨房機器レイアウトについての無料相談も行っておりますのでぜひご利用ください。

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