業務用スチームコンベクションオーブン(スチコン)の中でも、高機能路線で知られるのが「フジマック」です。
フジマックはスチコンを「コンビオーブン」と呼び、ドイツ・ラショナル(RATIONAL)社の高機能スチコン「iCombi Pro/iCombi Classic」を国内で取り扱っています。
iCombiはラショナルの製品ブランドであり、フジマックはその提案・販売から厨房施工、アフターサポートまでを国内で担う立場です。
世界トップクラスの自動調理・自動洗浄機能を、国内の手厚いサポート体制付きで導入できる点が大きな魅力です。
ただしスチコンは、機能の多さや知名度だけで選ぶと失敗しやすい機器です。
厨房規模・提供食数・設置スペース・熱源(電気かガスか)・導入コストまで含めて総合的に判断しないと、「オーバースペックで持て余す」「容量が足りず回らない」といったミスマッチが起きがちです。
この記事では、フジマックのスチコン(コンビオーブン)の特徴や向いている店舗、他メーカーとの比較、おすすめ機種、そして購入以外の導入方法までをまとめて解説します。
導入を検討している方が、自店に合った一台を選ぶための判断材料として活用してください。
フジマックのスチコンの特徴(強み・評価されている理由)

フジマックのコンビオーブンは、ラショナル製の高機能スチコン(iCombiシリーズ)を、国内の販売・厨房施工・サポート網とあわせて導入できるのが最大の特徴です。
世界基準の製品性能と、国内での手厚いサポートを両立できます。
調理品質を安定させやすい
iCombiシリーズは、フジマックが掲げる温度1℃・湿度1%の高い制御精度をうたい、庫内のどこに食材を置いても均一にムラなく仕上がる設計です。
焼く・蒸す・煮る・炊く・揚げるまで一台でこなせ、火加減や時間を数値で管理できるため、調理品質のブレを抑えられます。
なお、湿度の設定刻みは機種によって異なり、より細かな設定はiCombi Proが得意とします。
上位のiCombi Proは、食材や調理状態をセンサーが検知して自動で最適な加熱をおこなうインテリジェント機能を搭載。
経験の浅いスタッフでも、ベテランと同じ仕上がりを再現しやすくなります。
省人化・作業効率化につながる
コンビオーブンは多品種同時調理に対応するため、1台でコンロ・オーブン・蒸し器・フライヤーの役割を兼ねられます。
加熱中に別作業ができるため、限られた人員でも厨房を回しやすく、人手不足の現場ほど効果を実感できます。
洗浄面では、上位のiCombi Proが汚れ具合や使用頻度に応じて最適な洗浄時間・洗剤の個数を本体が提案する高度な自動洗浄を搭載しています(iCombi Classicも自動洗浄に対応しますが、あらかじめ用意された段階から選ぶ方式です)。
営業後の清掃を任せられるため、閉店作業の負担軽減につながります。
さらにiCombi Proは水・電力・食材のムダを抑える設計で、ランニングコストの最適化にも寄与します。
ただし全店舗に最適とは限らない
一方で、iCombiシリーズは高機能ゆえに導入コストが高めになりやすい点には注意が必要です。
自動調理や自動洗浄をフル活用できる食数・オペレーションでなければ、機能に見合った投資回収が難しくなります。
小規模店では、機能を絞ったiCombi Classicや、より手頃な国産スチコンと比較したうえで判断するのが賢明です。
フジマックのスチコンに向いている人

フジマックのコンビオーブンは、機能を活かしきれる現場ほど効果が大きくなります。
特に次のようなケースにフィットします。
提供食数が多い厨房
ホテル・レストラン・宴会場・給食施設など、多品種を大量に加熱する現場では、10段・20段クラスのiCombi Proが力を発揮します。
自動調理と多品種同時調理により、ピーク時でも生産効率を高く保てます。
調理の属人化を減らしたい店舗
「担当者によって味が変わる」「新人教育に時間がかかる」といった悩みを抱える店舗に向いています。
加熱条件をレシピとして登録・呼び出しできるため、スタッフが入れ替わっても品質を維持しやすく、多店舗でメニューを統一したい場合にも有効です。
省人化・省コストを本気で進めたい店舗
iCombiシリーズは自動調理・自動洗浄に加え、エネルギーや食材のロス削減にも設計思想が及んでいます。
人件費・光熱費・食材費まで含めてトータルで効率化したい店舗にとって、投資対効果を出しやすい一台です。
逆に、こうした機能を活用する場面が少ない小規模店では、オーバースペックになりやすい点は意識しておきましょう。
他メーカーとの比較(マルゼン等)

スチコンはメーカーごとに設計思想が異なります。
フジマックを検討するなら、他メーカーとの違いも押さえておきましょう。
主要メーカーの特徴
- ラショナル(RATIONAL)/iCombi:ドイツ製の世界的トップブランドで、iCombiシリーズの開発・製造元。機能は最高峰。日本ではフジマックが取り扱い、提案・販売・厨房施工・サポートを担う(=製品はラショナル、国内の窓口・施工がフジマック、という関係)
- マルゼン:国産大手。価格・機能・サポートのバランスが良く、幅広い規模に対応
- ホシザキ:国内で比較されやすい定番メーカー。冷機器との組み合わせで選ばれやすい
- コメットカトウ:大量調理・施設厨房に強い
- タニコー:総合厨房・オーダーメイド対応で選ばれる
マルゼン・ホシザキとの違い
フジマックが取り扱うラショナル製iCombiは機能面で抜きん出ていますが、その分、本体価格は高くなりやすい傾向があります。
一方、マルゼンやホシザキといった国産メーカーは、「必要十分な機能を、抑えた価格で」導入したい店舗に向いています。
「機能・省人化を最大化したい」ならフジマック経由のiCombi、「コストと機能のバランス重視」なら国産メーカー、という整理がわかりやすいでしょう。
導入前に、自店の食数とオペレーションで高機能を活かしきれるかを見極めることが大切です。
なお、iCombiと同じ高機能路線をより手頃なコストで狙いたいなら、ヨーロッパ発でコスパに定評のあるRetigo(レティゴ)も必ず比較候補に入れておきたい一台です。
フジマックのスチコンおすすめ5機|スペック詳細まとめ

ここでは、小規模店から大量調理まで対応できるフジマックのコンビオーブン(iCombiシリーズ)を、規模別に5機種紹介します。
月額参考価格はサブスクキッチンの掲載価格をもとにしています。
なお、一覧ページと商品詳細ページで表示が異なる場合があるため、最新の金額は各商品ページで必ずご確認ください。
iCombi Classic 6-1/1-E|小規模厨房・省スペース向け(電気式)
iCombi Classicは、基本性能とプログラム機能に絞ったスタンダードモデルです。
6-1/1-Eは1/1ホテルパン6段の電気式で、限られたスペースにも収まりやすく、まず高機能コンビオーブンを導入したい小〜中規模店に向いています。
月額参考価格は税込26,111円〜
iCombi Classic 6-1/1-Eの詳細を見る(サブスクキッチン)
iCombi Classic 6-1/1-G|ガス式で導入したい店舗向け
同じ6段クラスをガス式にしたモデルです。
電気容量に制約がある厨房や、立ち上がりの速さ・ランニングコストでガスを選びたい店舗に適しています。
Classicシリーズながら、均一加熱の基本性能はしっかり確保しています。
月額参考価格は税込31,136円〜
iCombi Classic 6-1/1-Gの詳細を見る(サブスクキッチン)
iCombi Pro 6-2/1-E|自動調理を活かしたい店舗向け(電気式)
iCombi Proは、自動調理・多品種同時調理などのインテリジェント機能を搭載した上位モデルです。
6-2/1-Eは幅のある2/1ホテルパンに対応し、1段あたりの調理量が多いのが特徴。
設置には相応の横幅が必要ですが、少人数オペレーションでも自動調理を活かして省人化を進めたい、仕込み量の多い飲食店に向いています。
月額参考価格は税込58,014円〜
iCombi Pro 6-2/1-Eの詳細を見る(サブスクキッチン)
iCombi Pro 10-1/1-G|仕込み量が多い厨房向け(ガス式)
10段クラスのガス式Proモデルです。
ランチ・ディナーの回転が速い店舗や、宴会需要のある中〜大規模厨房のメイン機として活躍します。
自動調理で多品種を同時にさばけるため、ピーク時の生産性を大きく引き上げます。
月額参考価格は税込61,925円〜
iCombi Pro 10-1/1-Gの詳細を見る(サブスクキッチン)
iCombi Pro 20-1/1-E|大量調理・施設厨房向け(電気式)
20段クラスの大型Proモデルです。
給食施設・社員食堂・セントラルキッチンなど、一度に大量調理が必要な現場向けのハイエンド機です。
ピーク時の生産量を安定確保でき、省人化・省コストの効果も最大化しやすい一台です。
月額参考価格は税込90,313円〜
iCombi Pro 20-1/1-Eの詳細を見る(サブスクキッチン)
気になる機種は、サブスクキッチンで初期費用0円・月額料金をそのまま確認できます。
導入コストを抑えたい方は、まず月額をチェックしてみてください。
フジマック以外のおすすめスチコン

フジマックが第一候補でも、比較検討することで自店に本当に合う一台が見えてきます。
なかでも、機能とコストのバランスで最初に比較してほしいのがRetigoです。
Retigo(レティゴ)|まず同条件で比較したい海外メーカー
Retigo(レティゴ)は、1994年に事業を開始したチェコの業務用スチームコンベクションオーブンメーカーです。
焼く・蒸す・煮る・再加熱するといったスチコンに求められる基本調理をしっかりカバーしながら、自動洗浄・省エネ設計など先進機能も備え、「操作性・衛生性・コストバランス」で評価されています。
国内では株式会社富士工業所がRetigo製品を正規販売しており、保守や部品対応の窓口を国内に持てるのが強みです(保守対応地域・故障時の連絡窓口・部品の納期・代替機の有無などは契約前にご確認ください)。
iCombiと同じ高機能路線を、より手頃なコストで狙いたいときにまず同条件で比較したい一台です。
提供食数の目安に合わせて、代表的な3サイズを挙げます(実際のラインナップはこのほかにもあります。食数はメーカー目安で、実際の処理能力はメニューやホテルパンの深さ・調理時間によって変わります)。
- RETIGO B623i:30〜50食目安。小規模店・省スペース向け
- RETIGO B611i:51〜150食目安。中規模の飲食店に
- RETIGO B1011i:151〜250食目安。大量調理・施設厨房に
高機能スチコンを、できるだけコストを抑えて導入したい店舗は、まずRetigoを比較候補に入れるのがおすすめです。
マルゼン|コストと機能のバランスを見たい方向け
1961年創業の国産大手メーカーで、スチコン「スーパースチーム」シリーズを展開しています。
シンプル・スタンダード・デラックス・エクセレントとラインナップが幅広く、省スペースのコンパクト機から20段クラスの大型機まで揃うため、個人店・カフェから施設厨房まで幅広い規模に対応できます。
国産ならではの部品供給やメンテナンス体制の安定感もあり、「必要十分な機能を、抑えた価格で導入したい」という店舗に向いています。
フジマックの高機能路線と、価格重視の国産機を天秤にかけたいときの比較軸になります。
ホシザキ|国内メーカーで比較されやすい候補
冷蔵庫・製氷機・ディスペンサーなど幅広い厨房機器を手がける国内大手で、スチコンもラインナップしています。
すでにホシザキの冷機器を導入している厨房では、「機器のブランドを揃えたい」「サポート窓口を一本化したい」といった理由で比較されることが多い候補です。
全国的なサービス網とアフターサポートの安心感を重視する店舗に向いており、フジマックと相見積もりを取る対象になりやすいメーカーです。
コメットカトウ|大量調理・施設厨房で比較したい候補
給食センター・病院・社員食堂といった施設向けの大量調理に強みを持つメーカーです。
大容量モデルや連続稼働を前提とした堅牢な設計に定評があり、一度に大量の食数をさばく現場で選ばれています。
施設厨房でフジマックのiCombi Pro(10段・20段クラス)を検討する際に、あわせて見積もり比較しておきたい候補です。
タニコー|総合厨房で相談したい候補
シンク・作業台・レンジなども含め、業務用厨房機器を総合的に手がけるメーカーで、厨房全体の設計・レイアウト提案に強みがあります。
スチコン単体というより、厨房まるごとをオーダーメイドで相談したい場合に選ばれやすいのが特徴です。
新規開業やフルリニューアルで、機器選定から動線設計まで一括で任せたい店舗に向いています。
スチコンの購入以外の選択肢について

スチコンは高額機器のため、導入方法によって初期投資の負担が大きく変わります。
選択肢は主に「新品購入」「中古購入」「リース」「サブスク」の4つです。
iCombiシリーズのような高機能モデルは本体価格が高いため、導入方法の検討はとくに重要です。
新品購入・中古購入・リースの違い
- 新品購入:長期的なコストは抑えやすいが、初期費用が大きい
- 中古購入:初期費用は下がるが、保証やメンテナンスに不安が残りやすい
- リース:分割で導入できるが、契約期間の縛りや所有権の扱いに注意が必要
サブスクという選択肢
初期費用を抑えてスチコンを導入したい場合は、厨房機器サブスクサービス「サブスクキッチン」も有力な選択肢です。
初期費用をかけずに月額定額で新品を利用でき、保守・修繕補償も案内されているため、開業時や業態変更時にも活用しやすいのが特徴です。
上で紹介したiCombiの各機種も、月額料金でそのまま導入できます。
なお、契約期間は1〜7年で、審査・設置条件があり、経年劣化・自然故障・部品代など補償の対象外となる項目もあるため、対象範囲は契約前にご確認ください。
購入とサブスクは相談して決めるのがおすすめ
どの導入方法が最適かは、資金計画・利用期間・店舗の成長フェーズによって変わります。
「長く使うなら購入」「初期費用を抑えたい・機器更新の柔軟性が欲しいならサブスク」といった目安はありますが、高機能な分だけ本体価格も張るiCombiシリーズは、月額で導入できるサブスクとの相性が良いケースも少なくありません。
迷ったら専門業者に相談し、自店の条件に合った方法を選ぶのが確実です。
まとめ
フジマックのスチコン(コンビオーブン)は、ラショナル製iCombiシリーズをベースにした世界トップクラスの高機能スチコンを、国内サポート付きで導入できるのが魅力です。
iCombi Classicの基本性能重視モデルから、自動調理・自動洗浄をフル搭載したiCombi Proまで揃い、省人化・省コストを本気で進めたい店舗ほど効果を発揮します。
選ぶ際は「段数(容量)」と「必要な機能」の2軸で見極め、マルゼンやホシザキなど国産メーカーとも比較したうえで判断しましょう。
導入コストが気になる場合は、初期費用を抑えられるサブスクキッチンの活用も検討してみてください。
自店の規模と目的に合った一台が、厨房の生産性を大きく引き上げてくれるはずです。
導入方法で迷ったら、初期費用を抑えられるサブスクキッチンで月額料金を確認しつつ、コスパ重視ならRetigoのラインナップもあわせて比較してみてください。


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